Commentコメント

ノーベル平和賞を受賞した日本被団協 代表委員からの推薦コメント

  • 日本原水爆被害者団体協議会 代表委員 箕牧智之氏

    今、世界で戦争していることが本当に痛ましい。 それはかつての広島の痛みと同じである。 核戦争の危機は迫っている。 この星の運命はこの星に住む人たちが握っている。 本当にそう思います。 世界は平和でなければいけない。 そのために自分たちに何ができるのか? もっと多くの若者に感じてもらいたい。 世界の平和について考えさせるこの映画を私たちはあたたかく見守りたいと思います。

  • 広島県原爆被害者団体協議会 理事長 佐久間邦彦氏

    映画の物語がどう展開するのかを興味を持って観させていただきました。

    我々が今までやってきた平和活動はストレートな方法で、被爆被害の現実を訴えて平和が大事だと伝えてきた。

    でも、この映画は全く新しい方法で平和を訴えている。もっと広く市民社会の中で平和を訴えるために、今後新しい世代にどう伝えていくか?ということを考える時に、こういう映画は非常に大事だと思いました。この物語はいろんな意味で考えてもらえるところがある。大きな視点で地球全体のことも考えられる。若者たちがこの物語を観てどう受け取るのかを聞いてみたい。なんとかしなくちゃいけない、これからは自分たちがやるんだということを感じてほしい。平和に向けて粘り強く進んでほしい。

キャスト&スタッフ

  • 時川英之監督

    日頃、平和公園や、原爆ドームの横を歩いているといろいろ思うことがあります。

    広島には世界の誰もが知っている壮絶な歴史があります。だからこそ、そこから復興してきたこの街には沢山の愛があると思います。それは、過去を忘れないようにしようとするこの街の人々の気持ちや、ひたむきな平和への祈りが平和公園はもちろん、街のいたるところに、一見気づかないところに、人々の生活の中にあります。

    今は多くの外国人の旅行者が広島を訪れ、大きな賑わいのあるこの街を見て何かを感じてくれています。

    平和資料館の下に多くの旅行者が列をなすのは、広島が今起きている戦争と無関係ではないからだと思います。

    戦後80年という大きな節目に今の広島の平和について映画で描いてみたいと思いました。

    しかし、平和をテーマにした映画というのは、どうしても教育的になったり、説教臭くなることがあります。

    本当にあった悲惨さを映像で描こうとしても、この街の人たちでさえ、あまりの酷さに目を背けてしまう。

    それでは作品は見てもらえないので、もっと多くの人々に伝わるように、映画ならではの〈物語〉という手法でアプローチしました。広島に育った僕たちだからこそ知っている話を、今の時代に合ったユニークな方法で、広島以外の人や、海外に人たちにも観てもらえる作品を作りたいと思いました。

    この作品には、昔の広島への思いや、今の街の楽しい雰囲気、この街を旅する外国人の視線と交流、

    僕たちの恐れや怒り、希望、音楽、夢…などなど、いろんな感情を入れながら今の広島の街を切り取った、明るい未来への物語です。戦争を体験した人たちの、その後を継ぐ世代として、新しい時代に広島だからこそできる物語を世界へ発していきたいと思います。

  • 横山雄二プロデューサー

    広島の尾道を舞台に「時をかける少女」や「転校生」といった数々の名作を作り上げた故・大林宣彦監督の言葉が好きだ。

    映画とは『嘘から出た実(まこと)』

    そんな作品を、今の広島で作りたいと思った。「青春映画」だけど「ファンタジー」そして「SF映画」の要素まで散りばめた「幸せ」にまつわる幕の内弁当のような作品。

    映画という作り話が、いつの間にだか現実になり、時をかけて未来へバトンを渡す。そんな映画を広島に住む自分自身が観たいと思った。

    笑って、泣いて、劇場を出るとき、ちょっとだけ背筋が伸びている。

    『惑星ラブソング』は、これまでにない間違いなく新しい映画です。

  • 曽田陵介俳優

    僕が演じるモッチという役は、まだ自分の殻を破れず、将来に焦りを感じているんですが様々な出会いがあり成長していきます。大学生役ということもあり、僕自身広島で学生時代を過ごしたのでどこか懐かしさを感じながら撮影期間を過ごしていました。

    そして今回は平和がテーマということでモッチを通して皆様に何か少しでも伝わるものがあれば嬉しいです。

    お楽しみに。

  • 秋田汐梨俳優

    私が演じたアヤカは、怖いもの知らずでやりたいと思ったことにはとことん突き進む元気な女の子です!

    私自身初めての英語・広島弁のセリフにも挑戦しました。歴史の授業などでしか学んでこなかった原爆についてを撮影を通して深く知り、平和について考えるきっかけになったとても貴重な撮影期間でした。

  • チェイス・ジーグラー (Chase Ziegler)俳優

    この映画に出演するチャンスをいただけたことへの感謝の気持ちは本当に言葉では言い表せません。

    最初にジョン役の概要を読み、アメリカからズームでオーディションを受けた時、この役は自分がやるべき役だと思いました。初めて日本を訪れ、広島で長い時間を過ごせたことは、私の心の中で特別なものになりました。

    そこでは、歴史の中を歩き、永遠の平和への祈りと精神を感じることができました。

  • 八嶋智人俳優

    この映画はファンタジーです。平和を願い、模索するファンタジーです。

    でもそこには、広島という土地の記憶が事実として含まれています。

    だから語り継く神話だと思って劇場から自分の世界に持ち帰って下さい。

    劇場で待っています。

  • 西川諄俳優

    今回の映画をきっかけに、原爆について学校の図書室で「はだしのゲン」を読み勉強しました。

    撮影前に監督さんと一緒に原爆資料館に行って、とても衝撃をうけました。台詞も多くて覚えるのが大変で、広島弁で話すことも難しく、広島のお友達にイントネーションを教えてもらったりしました。撮影中に関西弁になることも多くて、何度も失敗したけど、監督さんはじめスタッフの方がみんな優しくて、とても楽しい撮影でした。週間以上広島に居て、撮影最後の日はなんだか大阪に帰るのが寂しかったです。

  • Raimu俳優

    「惑星ラブソング」に出演させていただいたことで、この作品が持つ大きな意味を改めて感じました。

    演じる中で、広島の物語が伝える戦争と平和のメッセージがどれほど深く心に響くものかを実感しています。

    この映画は、忘れてはいけない記憶を未来へ繋げる橋渡しのような存在です。観てくださる方々の心に温かく残ることを願っています。ぜひ大切な人と一緒にご覧ください。

  • 谷村美月俳優

    頂いた脚本からは想像ができない部分や、演じることが少し難しいと感じる部分もありました。

    撮影に入る前に、直接監督とお話をする機会をいただき、その後に監督から作品への想いを伺うことができて、微力ながら私にもお力添えができれば、という気持ちに変化していったのを覚えています。

    温かさが感じられる広島の街の映像にも、注目してご覧いただけたらと思います。

  • さいねい龍二俳優

    いままでにない奇抜な掛け合わせの広島映画にわくわくしながら台本を読みました。

    『想像できないくらい高い視座での平和ってどんなものなのだろうか?』リアリティーとファンタジーを身近に感じながら進んでいくストーリーに夢中になりながら、そんなことを考えていました。

    楽しく観て自由に感じていただければと思います。

  • 塚本恋乃葉俳優

    私が生まれ育った広島はいつも「平和」が近くにありました。

    ポスター、作文、校外学習など、平和について考える時間はとても多かったです。

    焼け野原になった街の写真を見たり、当時の話を聞いてきたけれど、いざ「平和」について考えると、何をしたらいいの?実現するのかな?と思ってしまいます。

    過去は変えられないし、定義が曖昧な平和。

    けれど、何かしたい!ともどかしい気持ちを持っている方はもちろん、多くの方にご覧いただきたいです。

    この作品ではファンタジーを交えており、今までとは違う方向から「平和」について考えることができると思います!

  • 西村瑞樹俳優

    お好み焼き屋店長として出演させて頂きました。僕の生まれ故郷である広島が舞台で、しかも広島県民のソウルフードのお好み焼きを焼くシーンもあり本物の店長さんから直接、調理指導を受けました。ぜひ僕のヘラさばきを見に来てください。

  • HIPPY俳優

    時川監督が描く「惑星ラブソング」に参加させていただき心からありがとうございます。

    普段被爆伝承活動をしている中で感じること

    僕たちに何ができるのかと時に悩み、それぞれの思考や矛盾とぶつかることもあったりします。

    戦争って嫌だよね。ってことは皆さんと共有できると思っています。

    皆さんで肩を組み作られるこの作品が 時を超え、国境も超え人でも多くの心に届きますように。

  • 川平慈英俳優

    ようやく時川監督とご一緒できました!とにかく嬉しいのひと言につきますね。

    すごく現場を和ませてくれる監督なので、とてもいい雰囲気でテイクが進んでいく。何だか幼馴染みと仕事をしているような不思議な感覚でした。僕の役はヒールではあるけれど、監督の丁寧なキャラクター説明で、何故ダークサイドにいるのかが納得できて、血の通った役になったような気がします。撮影日数は少なかったけど、もっと広島にいたかったなぁ!是非大勢のお客様に観ていただけたら嬉しいです!!